
日本政府は、木曜日、世界各国が観光や出張の再開を模索していることを受け、来月から日本人が海外に渡航する際に、ワクチンパスポートが利用できるようにする見通しであることを発表した。.
加藤勝信官房長官は記者団に対し、「海外渡航をする際に必要な方を対象に、予防接種証明書(ワクチンパスポート)を発行する準備を進めている」と語った。証明書はデジタルではなく書面での交付となり、来月中には各地方自治体によって発行される見通しである。
EU(欧州連合)では、この夏、念願の観光客受け入れ再開に向けたデジタル版ワクチンパスポートに取り組んでおり、一部のEU加盟国では、国家レベルでの証明書の導入を計画している。
EU方式では、その人が予防接種を受けたか、あるいはウイルスに感染したか、検査結果は陰性か、回復したかどうかについての情報が記載される予定である。
米国政府も先月、予防接種を受けたアメリカ人で海外旅行を希望する人のために、特別な文書の発行を検討していることを明らかにしている。
しかしこの構想は一部の州で物議を醸しており、フロリダ州やテキサス州などの保守的な州では、海外旅行者を対象とするワクチン接種証明の発行は、国民の基本的権利を侵害するものだとして拒否する姿勢を示している。
日本では、会社関係者が出張の再開に役立つとして、接種証明書の発行を熱望している。
当初出遅れていた日本のワクチン接種は、ここ数週間でペースを上げてきており、現在、人口の6%強が2回目の接種を終えている
7月23日に開催される東京オリンピックに向けて規制が緩和される見通しであるものの、日本政府は、ほとんどすべての外国人の入国を認めていない。
AFP