
ウガンダ選手団に陽性者が出たことを受け、五輪組織委の関係者が、新型コロナウイルス感染者と一緒に日本へ到着した五輪代表団は直ちに隔離すべきだと発言した。
2020年東京五輪組織委員会統括の中村英正氏は、「同じ飛行機で移動した場合、感染者と濃厚接触している可能性が非常に高い」と述べた。
「(感染者との濃厚接触があったかどうかを)判断する前に隔離して検査をする体制を、早急に整えます」と中村氏は、公共放送NHKのコロナ対策を議論する番組の中で述べた。
中村氏の発言は、ウガンダ五輪代表団9名のうちの2名が、今月到着後の検査で陽性反応が出たことを受けてのものだ。
6月19日に東京の成田空港の検査で1名の感染が確認された後にも、残りの代表団はチャーターバスに乗って大阪府泉佐野市に移動していた。
共同通信の報道によると、現地の保健所は後に、代表団全員の他にも受け入れ都市の職員やバスの運転手ら8名に、感染した2名との濃厚接触があったと判断した。
世論は感染症への懸念から今年の五輪開催に強く反対してきたが、最近の調査では反対が和らいていることがうかがわれる。
海外からの観客は認められず、国内の観客数も各イベントにつき1万人が上限となる。
日本は厳しい都市封鎖措置を実施していないが、死者は約1万4600人であり、これまでのところ感染規模は比較的小さい。
当初は遅れていたワクチン接種も加速し、人口の9%近くが接種を済ませている。
AFP