
日本の菅義偉首相は、総選挙を前にして支持率が大幅に低下する中、木曜日に与党自民党総裁を決める選挙に立候補する2人の元閣僚から挑戦を受けた。
自民党は衆議院で過半数を占めているため、自民党総裁は事実上総理の座を保証されている。
菅氏と他2名(岸田文雄氏、高市早苗氏)に関する詳細は以下の通り。
菅義偉(72歳)
自力で政治家となり、前首相の安倍晋三氏のもとで長年副官を務めた菅氏は、安倍晋三首相が突然辞任し自民党の主要派閥が結束したことで2020年9月に政権を握った。
彼は党首として9月30日に満了する安倍元首相の任期を全うする。
菅氏は、他の多くの自民党指導者と異なり政治王朝の出身ではない。彼のイメージは最前線のリーダーというよりも裏方のフィクサーというイメージであり、首相としては、批評家が指摘する「コミュニケーションスキル不足」に悩まされてきた。
携帯電話料金引き下げや地球温暖化への取り組みなど、支持を受けた政策がいくつかあるにもかかわらず、菅首相は日本における新型コロナウイルス感染症の爆発を封じ込めることができず、評価を大幅に低下させた。
岸田文雄(64歳)
元外務大臣の岸田氏は、安倍首相の後継者となる可能性が高いと考えられてきた。しかし広島出身のこの控えめな議員は、有権者への調査では大抵、下位にランクされる。
彼は昨年の党首投票で2位になった。
岸田氏は自民党内でもハト派色の強いの派閥出身であり、平和主義的な憲法の改正への取り組みは手ぬるいと見られている。
彼は、日本銀行の極端な金融緩和政策は「恒久的には続けられない」と述べている。
高市早苗(60歳)
高市氏は元総務大臣で安倍首相の門弟である。彼女はテクノロジーに関する中国の脅威をかわすため経済の強化を支援する政策を導入すると述べている。
党内で最も保守的な派閥のメンバーである彼女は、物議を醸す靖国神社への参拝を頻繁に行ない日本の戦没者を追悼している。また夫婦別姓を認めることには反対している。
ロイター