
オーストラリア、パース、11月27日(時事通信)--オーストラリアのフォーテスキュー金属グループには日本への鉄鉱石の輸出の拡大の意欲があると、同グループのエリザベス・ゲインズ最高経営責任者が水曜日時事通信とのインタビューで語った。
「当グループでは常に、日本への輸出額を増やす機会を探っています」と、パースで開催中のResources Technology Showcase 2019の初日、同イベント会場でのインタビューでゲインズ最高経営責任者が語った。
現在フォーテスキューはオーストラリアの鉄鉱石の輸出量が第3位で、リオ・ティントとBHPビリトンを追っている。フォーテスキューが輸出する鉄鉱石のほとんどは、現在は中国向けとなっている。
2003年に設立されたフォーテスキューは、2008年に鉄鉱石事業に本格的に参入し、急成長を遂げた。
インタビューでは、ゲインズ最高経営責任者は、磁鉄鉱精鉱の開発など、同社は製品のラインアップの拡大を目指していると述べた。
またゲインズ最高経営責任者は、同社には水素を生産して日本に輸出するビジョンがあることも明かした。
「日本では今後10年で、環境に優しい水素の需要が高まると考えています」と同最高経営責任者は語る。「(水素に関しては)弊社の技術は初期の研究段階であり、大規模生産に向けてさらなる技術開発を行っています。日本には何度も訪問し、潜在的な顧客と話し合いの場を持ちました。これは非常に息の長い機会となりますから」
[時事通信社]