
若宮健嗣万博担当相は14日のインタビューで、2025年の大阪・関西万博を成功させるため、参加国・機関の招致活動に「全力を尽くしたい」と意欲を示した。まち・ひと・しごと創生担当相として、東京への人口の一極集中を緩和する方策にテレワークなどの活用を挙げ、「都会から地方に人の流れを生み出す」と述べた。主なやりとりは次の通り。
―万博の招致活動について現状認識を。
新型コロナウイルスの世界的なまん延で、招致活動が少し遅れているのは否めない。急ピッチで全力を尽くしたい。
―万博のイメージは。
私自身、1970年の(大阪)万博に行き、感動した。(25年は)新型コロナがある程度収束した中での開催になる。新しい技術やライフスタイルが世界各国から提案されると思う。
―来場客に全国各地を訪れてもらうには。
2800万人が来場する想定。日本全国、世界中からお越しいただきたい。日本には歴史と伝統、文化があり、魅力を発信する。交通インフラやホテルの整備も必要だ。
―東京一極集中の是正の突破口は。
新型コロナの影響もあり、東京にいなくてもテレワークやリモートで仕事ができる状況も生まれている。こういう形を生かし、都会から地方に人の流れを生み出す。
―岸田文雄首相の「デジタル田園都市国家構想」実現に向けた政策は。
地方と都市の差を縮めることが地方の活性化につながる。具体的には(車の)自動走行による介護先への送迎サービス、配達の自動化、リモート技術を活用した働き方も大きなポイントになる。
―消費者担当相として、消費者行政の課題は。
新型コロナで事業形態が変わり、トラブルや悪質な事業者が今までと姿を変えて出てきている。対策を徹底する。だまされない消費者になるための啓蒙(けいもう)も必要だ。
時事通信