
北海道小樽市は11日、2月上旬に予定されていた米国艦船の小樽寄港について、米軍側から取りやめるとの通知が同日あったと発表した。理由は明らかにしていないが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえた判断とみられる。
寄港を予定していたのは、米海軍のミサイル駆逐艦「ストックデール」。2月6~11日に親善目的で小樽港に入り、1日最大240人が上陸する見通しだった。沖縄県や山口県の在日米軍基地でのクラスター(感染者集団)発生を踏まえ、昨年12月末に寄港通知を受けた市は、米軍への再考要請を検討していた。
市によると、小樽港への米軍艦船寄港は、1961年からほぼ毎年行われ、乗組員が市内外を観光していた。2020年と昨年は新型コロナ感染拡大の影響で、寄港していなかった。
迫俊哉市長の話 判断の経緯は不明だが、結果に安堵(あんど)している。
時事通信