

ダマスカス:シリアの事実上の支配者アフメド・アル・シャラア氏は月曜日、アンドレイ・シビハ外務大臣が率いるウクライナの上級代表団と会談した、とシリア国営通信(SANA)が報じた。
SANAは、ダマスカスで行われた会談の詳細について、すぐには明らかにしなかったが、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は先週金曜日、伝統的にロシアの緊密な同盟国であるシリアに、同国が最初の食糧援助物資を送ったと述べた。
ゼレンスキー大統領によれば、国連世界食糧計画(WFP)との協力によるキエフの人道的な「ウクライナからの穀物」イニシアティブの一環として、500トンの小麦粉がすでにシリアへ向かっているという。
世界的な穀物・油糧種子の生産・輸出国であるウクライナは、バッシャール・アサド大統領の打倒とロシアへの亡命後、シリアとの関係回復を望んでいると述べている。
ウクライナは、3年近く侵略してきたロシア軍と戦ってきたが、伝統的に中東の国々に小麦やトウモロコシを輸出してきた。
ロシアとシリアの情報筋が12月上旬にロイターに語ったところによると、ダマスカスの新政権への不安と支払いの遅れにより、ロシアからシリアへの小麦の供給は停止されている。ロシアは、モスクワとダマスカスの双方に課された西側の制裁を回避するために、複雑な金融と物流の取り決めを使ってシリアに小麦を供給していた。
イスラム主義組織ハヤト・タハリール・アル・シャームによるアサド政権追放は、シリアにあるロシアの軍事基地(ラタキアのフメイミム空軍基地とタルトゥス海軍施設)の将来に疑問を投げかけている。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシアの軍事基地の地位はダマスカスの新指導部との交渉の対象になると述べた。
アル・シャラア氏は今月、シリアとロシアの関係は共通の利益に資するものであるべきだと述べた。
ロイター