
政府は13日、2020年度予算案の一般会計総額を102兆円台後半とする方向で調整に入った。19年度当初予算の101.5兆円を上回り、過去最大で、2年連続で100兆円を超える。財源となる税収は63兆円台となる見通しだ。
社会保障費や防衛費がいずれも過去最高額となる見込みで、歳出総額を押し上げる。社会保障費では、高齢化に伴う医療・介護費の増加や、消費税増税に伴う幼児教育・保育の無償化に必要な経費の増加分が主な要因だ。防衛費も宇宙、サイバーなど新領域での対処能力強化で膨張する。
消費税増税を受けた景気対策としての「臨時・特別措置」は1.8兆円計上する。
税収は、消費税増税分が通年で反映され、19年度見通し(60.2兆円)を上回る。歳出額に満たない分は新規国債発行などで賄う。当初予算段階で削減してきた新規国債発行額が10年ぶりに増加するかどうかも焦点となる。
20年度予算案は20日、閣議決定される予定だ。
JIJI Press