
東京都は25日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。新規感染者数は依然高水準が続いており、専門家は「同規模の感染状況が長期化する危機に直面している」と指摘。変異株「オミクロン株」の別系統で、さらに感染力が強いとされる「BA.2」の動向を注視する必要があると訴えた。
23日時点の7日間平均の新規感染者数は1万3056.7人で前週比10.3%減だが、専門家は感染再拡大の恐れがあると警戒を促した。医療提供体制についても、入院患者数や重症患者数が高い値で推移しており、「現状の感染状況が続けば危機に直面する」とした。
都の独自検査によると、21日までの7日間で調べた104検体中、「BA.2」と疑われる事例が4件あった。
また都は、教職員らを対象にしていたワクチン大規模接種会場の一部で18歳以上の全都民が接種できるようにするほか、高齢者施設などに出向いて入所者らに接種する「ワクチンバス」の体制を増強することを明らかにした。
時事通信