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日本館、ドバイ万博に別れの言葉を述べる

藪中氏は、日本館の成功には「とても満足しています」と語った。(ANJ・写真)
藪中氏は、日本館の成功には「とても満足しています」と語った。(ANJ・写真)
日本館事務局長の藪中愛子氏。(提供)
日本館事務局長の藪中愛子氏。(提供)
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21 Mar 2022 12:03:54 GMT9
21 Mar 2022 12:03:54 GMT9

ダイアナ・ファラー

ドバイ:日本館は、万博の閉幕を前に、別れの言葉を述べた。日本館は、建築からエコロジーに至るまで、日本と中東の長年にわたる文化交流の歴史を称え、伝統を共有し、受け継ぐことを目的としてきた。

この輝かしい6カ月の間に、世界中から熱心なファン、セレブリティ、代表団、高官たちが集まった。ドバイ万博2020は、日本が世界と出会うための触媒としての役割を果たし、現在のグローバルな問題に焦点を当て、文化や最先端技術の個別ツアーで来場者を迎えた。パビリオンのテーマ「Where ideas meet――アイディアの出会い」は、視点共有の必要性と、世界が直面している環境、社会、共同体の問題の悲惨な状態を、いかに集団行動で解決できるかを検証するものであった。

日本館の薮中愛子事務局長は、月曜日の送別会見で、ドバイ万博2020が閉幕することに感慨を覚えたと述べた。

藪中氏はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、日本館の成功には「とても満足しています」と語った。

「私たちが一番重視し、求めていたことは、来場者一人ひとりの理解でした。スシローがあるだけでも、本格的な和食の日常食を体験してもらえたと思います」

藪中氏は、日本人を理解するためには、このような小さな体験が必要だと語った。また、日本館にいる81人のユニークな制服を着用したアテンダントは、日本人のおもてなしの心を伝えるメッセージにもなっていると説明した。

「彼らは日常的に来場者を出迎え、交流しています。来場者には日本を理解する良い機会を与えさせて頂き、アテンダントは逆に世界を理解する機会を頂いています」

また、藪中氏は「私たちは、日本人のあり方について伝えたいことがたくさんあります。大阪では、ドバイ万博2020と同じように、快適で素晴らしい体験をしてもらいたいと考えています」と付け加えた。

「今回の博覧会が、卓越した顕著なホスピタリティを発揮されたことに、ドバイ万博2020に対して心からお祝いを申し上げます。私たちのパビリオンにおける体験ツアーでは、技術、人、アイディアが、より大きな目的のためにいかに結束できるかを示しました。私たちは、私たちが掲げる大きな約束に向けて対話を続け、統合的な取り組みを通じて地球規模の課題にさらに取り組んでいきたいと考えています」

3年後、世界は「大阪万博2025」のために大阪の夢洲(ゆめしま)に集まる。2025年国際博覧会は、2030年までに国連のSDGsを達成するというアジェンダを推進し、新しい技術を実証し、体験する場として機能する。

藪中氏によると、夢洲は「夢の島」を意味すると言う。

ドバイ万博の日本館を体験してもらった来場者から集約したアイデアは、次回の万博で披露する、未来社会の共創につなげる予定だ。

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