
ソウル:海上保安庁によると、北朝鮮は木曜日に「正体不明の発射体」を発射した。これは青森県の龍飛崎の西170キロの場所に落下したと考えられている。
「北朝鮮が東方に向け、正体不明の飛翔体を発射した」と、韓国軍合同参謀本部が声明で発表した。
日本の海上保安庁は、付近を航行する船舶に対し、「北朝鮮から発射されたとみられる弾道ミサイルの可能性のあるもの」について緊急の警告を発した。
北朝鮮は、2018年に金正恩国務委員長が当時のドナルド・トランプ米国大統領との印象的な外交に立て続けに着手して以降、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と核兵器の実験の一時停止措置を順守してきた。
北朝鮮と米国の対話はその後決裂し、以後、両国間の外交は停滞したままだ。米国のジョー・バイデン現政権は新たな交渉を提案しようと努めているが、糸口はつかめていない。
北朝鮮は1月、実験の一時停止措置を解除することを示唆し始めた。今年に入り、これまでで過去最多の兵器実験を既に行っており、その中には実験が禁止されている極超音速ミサイルや準中距離弾道ミサイルも含まれている。
先週、韓国軍は、北朝鮮が弾道ミサイルと疑われる飛翔体の発射実験を行ったが、首都・平壌の上空で発射直後に爆発し、失敗に終わったとみられると発表した。
専門家らは、失敗した実験のミサイルが、北朝鮮のいわゆる「モンスターミサイル」だったと示唆した。過去に打ち上げられたことのなかった新たなICBMシステムである「火星17」というミサイルだ。
韓国政府によると、20日には、北朝鮮が複数のロケット・ランチャーを発射したとみられるという。
AFP