
岸田文雄首相は28日の参院内閣委員会で、ロシアによるウクライナ侵攻に関し「核兵器が使用される可能性を深刻に懸念している」と述べた。日本は唯一の戦争被爆国だとして、「核兵器の使用も威嚇も決してあってはならないと強く訴えていく」と語った。公明党の浜田昌良氏への答弁。
日本の安全保障を確保するため、首相は「通常兵器や核抑止力を含む米国の拡大抑止が不可欠だ」と指摘。年末に予定する国家安全保障戦略の改定により、日本の防衛力と日米同盟の抑止力・対処力を一層強化する考えを示した。
一方、2022年度補正予算案での予備費積み増しに批判が出ていることに対し、首相は新型コロナウイルスやウクライナ情勢の影響が見通せないとして「不測の事態に備えておくことは、国民の安心安全のために取るべき方策だ」と理解を求めた。立憲民主党の小沼巧氏への答弁。
時事通信