
東京:日本の航空自衛隊と米軍の戦闘機が日本海上空で共同飛行を行った。日本の防衛省が26日、発表した。ジョー・バイデン米大統領の東京滞在中にロシアと中国の爆撃機が共同飛行を行ったのを受け、対抗措置を取ったとみられる。
25日に行われた日米の共同飛行は「自衛隊と米軍の即応態勢を確認し、日米同盟のさらなる強化を図るものだった。いかなる緊急事態にも対応できるよう、我々は最大限の準備をしている」と自衛隊の統合幕僚監部は声明で発表した。
今回の共同飛行が行われたのは、北朝鮮が、新たな核実験が懸念される中、大陸間弾道ミサイルを含むミサイル3発を日本海に向けて発射した数時間後だった。ミサイルは日本の排他的経済水域の外の海に落下した。
日本の防衛省によると、中ロの戦略爆撃機は24日、日本の近くで共同飛行を行った。そのときバイデン氏と日本の岸田文雄首相、インドの首相、オーストラリアの首相は「クアッド」の首脳会談を行っていた。クアッドはインド太平洋地域の安全保障・経済連合で、この地域で影響力を強める中国に対抗するものだ。
中国のH-6爆撃機はロシアのTU-95と日本海上空で合流し、東シナ海上空を飛行したが、日本の領空は侵犯しなかった、と日本の岸信夫防衛相は述べた。これとは別に、ロシアの情報収集機IL-20が日本の北方沖を飛行しているのが目撃された。
中ロの共同飛行は「これまでより挑発度を増すもの」で、クアッドへの脅威だ、と岸氏は24日夜、述べた。
中国国防省は、中ロ両軍が日本海、東シナ海、西太平洋上空で合同の戦略的空中パトロールを行ったと発表した。
25日に行われた日米の共同飛行には、米国のF-16戦闘機4機と日本のF-15戦闘機4機を含む、日本に拠点を置く戦闘機8機が参加した。日本の統合幕僚監部が発表した。
AP