
カルドン・アズハリ
東京:与党自民党のベテラン政治家である甘利明前幹事長は、サウジアラビアとアラブ首長国連邦について、「日本の国民生活や産業活動にとってかけがえのない二国」だと述べた。
甘利氏は友好議員連盟の名誉会長で中東と密接な関係を持ち、日本のエネルギー政策において重要な役割を果たしてきた。
甘利氏は、「日本はサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)からほぼ同量の石油を輸入しています。約35%で、両国を合わせて7割超。日本の国民生活や産業活動にとって、かけがえのない二国です。エネルギーを安定的に供給させることが日本の生命線と思ってやってきました。中東はまさにこの生命線でつながっているところです」と述べ、中東との関係の重要性を強調した。
これまでサウジアラビアで国際会議の議長を務めるなど、数多くの経験を持つ。なかでも、アブドルアジーズ・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード石油大臣が副大臣の頃に交わした気の置けない会話に触れた。
「アジーズ副大臣と食事をしていた時に、『サウジの砂漠で見る星空は非常に美しいと聞いております。大気がきれいなので、まるで星が降ってくるような素晴らしさだと聞き、1 度見てみたいと思っているんです』と申し上げたところ、アジーズ大臣は『次に来た時には、砂漠にテントを張って用意するから是非来てください。一緒に夜の星空を見ましょう』と言われた。それに対して私が、『それはよい案ですが、羊料理などで脳みそを食べるのは無理ですよ』とお話したところ、大臣は『今はそこまで言ってないから心配なく。しかし私は日本に来て何でも食べているのに、サウジに来て食べないのは礼儀違反ではないか』などと笑っておっしゃいました。もちろん、冗談ですけどね。そういう交流を通じて、中東地域を身近な存在に感じています」
甘利氏は岸田首相、茂木事務総長、林外相、参議院事務総長などの政治的成功の裏で重要な役割を果たし、彼らが日本を前進させることを切望している。