
ソウル:孤立した北朝鮮が2017年以来初の核実験の準備を進めている兆候が見られる中、米国、韓国、日本の政府高官が金曜日にソウルで会談し、北朝鮮に関する協議を行った。
米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は、北朝鮮が豊渓里核実験場で7回目となる核実験を準備しているとの米国の評価を受けて、韓国と日本の担当者であるキム・ゴン氏、船越健裕氏と会談した。
「我々は日韓の同盟国と緊密に連携し、あらゆる有事に備えている」キム氏は会談の冒頭で、韓国を正式名称である「大韓民国」の頭文字「ROK」で表した上で、こう述べた。
今年に入り、北朝鮮は国連の制裁に違反して、最大級の大陸間弾道ミサイルと思われるものを含む複数の弾道ミサイルの発射実験を実施した。
米国特使は北朝鮮について、「我々は、北朝鮮の違法で不安定な活動には結果が伴うこと、そして国際社会がこれらの行動を通常のものとして受け入れないことを明確にしたい」と述べた。
韓国の新任の外交部北核外交企画団長、キム・ゴン氏は、北朝鮮の「核兵器への飽くなき追求は、我々の抑止力を強化する結果にしかならない」と述べた。
「現在、北朝鮮が向かっている道は、必然的に一つの避けられない事態、つまり北朝鮮自身の安全保障を脅かすものでしかない」と韓国の外交官は述べた。
先週、米国は北朝鮮の弾道ミサイル発射に対し、国連による制裁強化を求めたが、中国とロシアがこの提案に拒否権を行使し、北朝鮮が初の核実験を行った2006年に制裁を開始して以来、初めて国連安全保障理事会が表立って分裂することとなった。
日本の船越氏は協調の必要性を強調し、「三国間安全保障協力を含む域内の抑止力を高める」ことを確約した。
政府高官らは、対話のドアは開いているとし、北朝鮮のコロナウイルス感染状況に懸念を表明した。
これに先立ち、ウェンディ・シャーマン米国務副長官は、米国はコロナウイルスと戦う北朝鮮への人道支援を非核化に結びつけないと述べた。
ロイター