
防衛省統合幕僚監部は9日、ロシア海軍のバルザム級情報収集艦が津軽海峡を通過したと発表した。ロシア軍艦の同海峡通過は今年4回目。国際海峡のため通過に法的問題はないが、頻度が増しており、防衛省は警戒するとともに意図などを分析している。
同省によると、9日午前5時ごろ、北海道・奥尻島の南南西約90キロを南東に進むバルザム級情報収集艦1隻を海上自衛隊が確認。同艦はその後、津軽海峡を通過し東進した。7日には宗谷海峡を西に抜けるのが確認されていた。海自の艦艇や哨戒機が警戒監視し、領海侵入はなかった。
ロシア軍艦は昨年10月、中国軍艦と同時に津軽海峡を通過。その時は2019年以来の通過だった。今年は既に3月に3回、ウクライナ侵攻への増援部隊を載せたとみられる揚陸艦などが同海峡を通過した。
時事通信