
スペインを訪れている韓国の尹錫悦大統領は現地時間28日、スペイン国王主催の晩さん会で岸田文雄首相と言葉を交わした。尹氏は「参院選後、韓日間の懸案を早期に解決し、未来志向に進んでいく考えを持っている」と伝えた。韓国大統領府が明らかにした。
両氏は3月に尹氏が大統領に当選した直後に電話会談しているが、対面するのは初めて。対話は3~4分間行われた。
大統領府によると、岸田首相が先に声を掛け、大統領就任と今月1日の統一地方選での与党勝利に祝意を伝達。尹氏は「参院選で良い結果が出ることを願う」と応じた。
磯崎仁彦官房副長官も29日の記者会見で「自然な形で出会い、短時間の簡単なあいさつを交わした」と説明。岸田首相が「非常に厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力してほしい」と述べたと明らかにした。磯崎氏は「日本の一貫した立場に基づき、尹大統領をはじめ韓国側と密接に意思疎通していく」と強調した。
両氏は現地時間29日に開く日米韓首脳会談で顔を合わせるが、2国間の会談は予定されていない。
時事通信