安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の伯父が15日、報道陣の取材に応じた。伯父の把握分だけでも、山上容疑者の母親が宗教団体の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に約1億円を献金していたことを明らかにした。
伯父によると、母親は1991年、夫の自殺などを受け旧統一教会に入会。入会と同時に2000万円、その後すぐに3000万円、数年後に1000万円を献金した。いずれも原資は死亡した夫の生命保険金だったという。
さらに、母親は亡くなった自身の父親から相続した土地などを売却し、計4000万円を献金したとしている。一方、旧統一教会側は、母親の入会時期は1998年ごろと説明している。
伯父は山上容疑者が任期制自衛官として海上自衛隊で勤務していた際、自殺未遂を起こしていたことも明らかにした。同容疑者の兄と妹の生活が困窮したため、自らの保険金を使ってもらおうとしていたという。
時事通信