
東京:日本の山口市は最近サルの被害を受けており、42人が怪我をしている。市は25日、麻酔銃の使用に踏み切った。
ニホンザルは日本国内に広く生息しているが、作物を食べ荒らすだけでなく家に侵入する場合もあり、悩みの種となっている。
だが、山口市でサルの襲撃事件がここまで連続すること今までなかった。大人も子供も、引っかかれたり噛まれたりして怪我を負っている。
「山口市は全方位を山に囲まれているため、サルはよく見かけます」。市の農政課の女性はAFPにそう語った。
「ですが、短期間のうちにこれほど多くの被害が生じるのは稀です」
これまでのところ被害者の怪我の程度は軽いが、関係者が仕掛けた罠にこの厄介な霊長類が1匹もかからなかったため、麻酔銃を持ち出す事態となった。
「最初は子供と女性だけが襲われていましたが、最近では高齢者や成人男性も標的になっています」と前述の女性は述べている。
市では襲撃が複数のサルによるものか、それとも攻撃的な1匹によるものかも把握していない。網戸を開けて侵入したり、窓から侵入するケースもある。
7月8日頃の最初の襲撃以降、市の職員と警察が一帯を巡回しているが、1匹も捕獲されていない。
ここ最近、このニュースは日本を賑わせており、「侵入された」との報告が地元住民から定期的に上がっている。
ある父親は毎日新聞に次のように語っている。「1階から悲鳴が聞こえたので、急いで下に降りていきました」
「すると、サルが子供に覆いかぶさっていたのです」
AFP