
岸田文雄首相は、8月6日に広島市で開催される平和記念式典への初参列を予定する国連のグテーレス事務総長と、日本滞在中に会談する方向で調整に入った。政府関係者が26日、明らかにした。
首相は、米ニューヨークで8月1日から始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席し、核廃絶の重要性を発信する方針。続くグテーレス氏との会談でも、「核兵器のない世界」をめぐり意見交換する見通しだ。
ポルトガル元首相のグテーレス氏は2017年の事務総長就任以来、核軍縮を重視してきた。18年夏に長崎市の平和祈念式典に出席したが、広島原爆忌に合わせた来日は新型コロナウイルスの影響などにより実現せず、今回が初めて。
時事通信