日本の岸田文雄首相は木曜日、殺害された安倍晋三元首相の国葬を行う理由の説明が不十分だったとの批判を受け止めると述べた。国葬の決定を受けて同首相の支持率は過去最低水準に下がっている。
安倍元首相殺害の一因となった可能性がある旧統一協会と与党自民党のつながりが明らかになり国民の怒りが高まる中、岸田首相が国費による国葬を9月27日に行うと決定したことは広く世論の反対を受けている。
岸田首相は国会で、この問題についての質問に対する返答の中で、「説明が不十分であったとの批判を謙虚に受け止める」と述べた。
日本の首相として歴代最長の在任期間を記録したが毀誉褒貶もあった安倍元首相は、7月8日、選挙演説中に銃撃され死亡した。
銃撃直後に現場で逮捕された容疑者は、母親を破産させたとして旧統一教会を恨んでおり、安倍元首相が同教会を支援したと非難した。
1950年代に韓国で設立された旧統一教会は合同結婚式で知られている。国民の多くは自民党と同教会のつながりについて十分な説明がなされていないと感じている。
また、自民党が同教会とのつながりを断つことを岸田首相は約束したが、有権者の多くは懐疑的だ。
岸田首相は、安倍元首相の国への貢献や国内外で認められている実績を考慮して国葬の実施を決めたとしている。
しかし、費用が1200万ドルに増加し、今後さらに増える可能性があるため、国葬に対する批判が高まるかもしれない。
ロイター