ロンドン時事:英誌エコノミスト・グループが20日発表した2022年の世界の食料安全保障ランキングによると、日本は113カ国中で6位となった。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で世界的に価格が高騰する中でも、輸入を含めて安定的に食料を確保できていると評価され、前年から順位を二つ上げた。
首位はフィンランドだった。
2位はアイルランド、3位はノルウェーで、5位までを欧州勢が独占。米国は13位、中国は25位、韓国は39位だった。
下位には飢餓や貧困に苦しむアフリカなどの途上国が多く、最下位は内戦が続くシリアだった。
調査したのはエコノミスト傘下の調査機関エコノミスト・インパクト。
食料の「値ごろ感」「入手のしやすさ」「品質・安全性」「持続性・適応」の4分野、68項目を100点満点で数値化し、ランク付けした。
食料を自国で生産しなくても、貿易で確保できれば食料安保上の問題はないとして、自給率に関連した項目は含まれていない。
日本は、食料価格の安定や革新的技術への取り組み、農業インフラなどの項目で高評価を得た。
時事通信