厚生労働省は5日、米ファイザー社が開発した新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA.5」に対応した最新型ワクチンと、同社製の生後6カ月~4歳児用ワクチンを特例承認した。同省の専門部会が同日、承認を了承した。いずれのワクチンも今月中に全国へ供給され、順次接種が開始される見通し。
最新型ワクチンは、中国・武漢由来の従来株に加え、現在主流のオミクロン株派生型「BA.5」や「BA.4」に対応する「2価ワクチン」と呼ばれる。米国で使用されており、ファイザーは先月中旬、最新型の承認を厚労省に申請していた。
オミクロン株対応ワクチンは先月20日から接種が始まり、現在は従来株とオミクロン株「BA.1」に対応するワクチンを使用。今月中旬をめどに2回目までを終えた12歳以上に拡大され、政府は希望者への年内接種完了を目指している。
国内の新型コロナワクチンの対象年齢は5歳以上で、4歳以下は接種が受けられなかった。ファイザーは7月、生後6カ月~4歳用ワクチンの承認を申請。米国では6月に使用が認められている。
厚労省は、最新型ワクチンの配送を今月10日から開始。11月7日までに約4300万回分が各自治体に届けられる。生後6カ月~4歳用は今月24日から配送され、11月28日の週までに約700万回分が供給される。
時事通信