カルドン・アズハリ
幕張:10月2日、3日に開催が予定されている日本・サウジeスポーツマッチに先立ち、9月30日(木)に記者発表会が行わ、関係者を代表して、日本eスポーツ連合の岡村秀樹会長、サウジeスポーツ連盟ターキ・アルファザンCEOが挨拶を述べた。
岡村会長は、「3年前にファイサル会長とeスポーツ大会を開催しようと署名をし、ようやく開始されることとなった。コロナ禍での開催は課題が多かったが、サウジ政府、日本政府、関係省庁のご協力にお礼を申し上げます」と述べた。
ターキ氏は「日本サウジビジョン2030に基づき、eスポーツの振興に向けて、手を携えて歩んでまいりました。両国の関係を強化していきたい」と祝辞を述べた。
大会のアンバサダーを務める武井壮氏が登場、日本とサウジアラビアの交流が生まれ、新しいeスポーツの文化が生まれ、世界の経済が潤っていくことへの期待を述べた。
3氏によるトークセッションでは、eスポーツについて語り、ターキ氏は「国民の30パーセントが若い人で、eスポーツはどんどん成長しています」と話し、「CEOもプレイされるのでしょうか?」との質問には「プロほどではないが、やりますよ」とにこやかに答えた。
岡村会長は、eスポーツは「共生社会実現のためのソリューションだと思う。空間を超えて、コミュニケーションをとることができ、老若男女が参加できる。産業としても大きくなり、新しい職業を生み出していく」と語った。
大会のJAPAN ROUNDは、10月2日から3日にかけて埼玉のさくらタウンにて開催、オンラインにて配信。賞金総額は3000万円となっている。この大会は日・サウジ2030の取り組みの一つ。
アラブニュースジャパンの質問に対し、ターキCEOは、「eスポーツのコミュニティや選手、業界全体を今後も伸ばしていきたい。日本eスポーツ連合と協力できることは、夢を達成するためにも非常に大きな助けになると考えている」と意気込みを語った。
また岡村会長も「日本とサウジアラビア両国のパートナーシップにeスポーツが貢献できるのは大きな意義。また、選手目線から見ても、海外の選手と腕を競い合うことで選手一人ひとりのスキルアップにも役立つ。相互のeスポーツを通じての交流が両国の親善に資すると思っている。」と述べた。
記者会見の最後に岡村会長は、両国を代表するアスリートたちを是非応援してほしい、とし、両国の親善はもちろんファン同士のコミュニケーションにも期待を寄せているとメッセージを語った。