
アンカラ:カタールを拠点とするハマス指導者のイスマイル・ハニヤ氏がトルコ外相と会談したと外交筋が21日に発表した。両者の公式接触は3カ月以上ぶりとなった。
ハカン・フィダン外相は20日、トルコでハニヤ氏と会談したと情報筋が伝えた。
情報筋の一人によれば、ハマスの武装組織は10月7日にイスラエルへの前例のない襲撃を行なった際に約250人の人質を拉致しており、残りの捕虜の解放と「一刻も早い停戦」の確立が会談の主な議題となったという。
同情報筋によれば、会談の中で、両者は「人道支援の拡大、恒久的な和平のための二国家解決」についても議論したという。
フィダン外相とハニヤ氏の最後の公式接触は、10月16日の電話会談だった。
10月のイスラム主義組織ハマスによる襲撃を受けて、イスラエルはハマスの殲滅を宣言した。イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によると、この襲撃により民間人を中心に約1,140人が殺害された。
イスラエルによる執拗な砲撃と地上攻撃によって、ハマスが管轄するガザ地区の保健省によれば、ガザでは少なくとも24,927人が殺害され、そのほとんどが女性と子供だという。
イスラエルによれば、ガザには約132人の人質が残っており、イスラエルの数字に基づくAFPの集計によれば、そのうち少なくとも27人が殺害されたとみられている。
10月7日の襲撃以前、イスタンブールはハマスの政治指導者たちの拠点となっていた。イスラエル史上最悪の襲撃を祝う動画にハマスの一部幹部らが映っていたことを受け、トルコはハマスの幹部らに退去を求めた。
しかし、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はその後、ガザで起きている死と破壊の規模について、イスラム世界で最も厳しい批判者のひとりとなった。
エルドアン大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相をアドルフ・ヒトラーになぞらえ、米国のパレスチナ人の「ジェノサイド」への支援を非難している。
AFP