岸田文雄首相は、来年3月上旬に米国を訪問する方向で調整に入った。バイデン大統領との会談では、対中国を巡る連携など日米同盟の一層の深化を確認したい考え。米側は「国賓待遇」とする方針で、実現すれば2015年の安倍晋三氏以来9年ぶりとなる。
複数の政府関係者が26日、明らかにした。バイデン氏は11月の日米首脳会談で、首相に来春の訪米を招請。首相は2024年度予算案の国会審議を含む政治状況などを見極めた上で最終判断する。
両首脳は会談で、ウクライナ支援の継続や、経済安全保障分野の協力強化なども確認する見通し。首相は米議会での演説を検討している。
これに先立ち、上川陽子外相が来年1月に訪米し、ブリンケン国務長官と事前準備を進める方向で調整している。
時事通信