• この20歳のモデル兼女優とその他の2人の女優たちは2月20日、サナアのある通りで拉致された

サイード・アル・バタティ

ムカッラー：イランが支援するフーシ派が拉致したモデル、エンテサール・アル・ハマディさんの釈放を命令した検察官を解任し、エンテサールさんの弁護士にこの訴訟から手を引くように脅迫した。

ハレド・モハメッド・アル・カマル弁護士が、フーシ派の司法当局は4月28日、このモデルの取り調べをして、無罪であることを明らかにし、釈放を命じたリヤド・アル・アリャニ検事を更迭したが、フーシ派当局は、このモデルを告発するように同検事を脅していたと語った。

「釈放命令を出す代わりに、エンテサールさんが罪を犯したとして告発すべきだ、とフーシ派はアル・アリャニ検事に言いたいのです」とアル・カマル弁護士は語り、正体不明の男が路上で同検事を呼び止め、このモデルを擁護し続けるならば、同検事を殺害すると脅したと付け加えた。

「この殺害警告について、イエメン弁護士会の同僚に警戒を促しました。私の依頼者は犯罪者ではないのに、路上で逮捕されたのです」と、アル・カマル弁護士は語った。

この20歳のモデル兼女優と、その他の2人の女優は2月20日、映画のセット現場に向かっている時に、サナアのある通りで拉致された。

フーシ派はこのモデルを拉致した明確な理由を一切述べていないが、モデルの弁護士は、エンテサールさんがイスラム世界のドレスコード違反か、自分の髪を晒したということで告訴されるのではないかと考えている。

「依頼人に対する明確な罪状を説明するように、フーシ派に要求しています。彼女は路上で逮捕されました。何も悪いことはしていません」

母親、盲目の父親、障害のある兄弟を養う一家の稼ぎ手であるエンテサールさんは、国際的なモデルになりたいという望みをずっと以前から明かしており、ソーシャルメディアで、数千人のフォロワーたちに向けて、伝統的な衣装を着た自分の画像を度々投稿していた。

この事件の過熱報道がフーシ派を刺激し、拉致したモデルを独房監禁し、検察官を更迭するまでにフーシ派を追い込んでしまったと、イエメン人のアル・カマル弁護士は語った。

フーシ派が釈放を拒否したり、支配地域の地元検察官の取り調べを認めたりするなら、このモデルはハンガーストライキを開始すると言明していた。

イエメンの人権グループと政府関係者は、このモデルと仲間たちが、サナアとその他のフーシ派が掌握する地域で拉致された数百人の人々と同じ運命を辿り、牢獄内で心理的・身体的拷問を受けるのではないかと危惧している。

「私たちはたとえ保釈扱いであっても、彼女を釈放するように要求しています。そうすれば、彼女は家族と暮らすことができます」と、同弁護士は語った。