レバノン東部の町バル・エリアスとアルサール地域の弱い立場にある約2万人の人々が、「救援開発連合(URDA)」支援で、日本の「草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)」が提供する、2つの診療所の恩恵を受けることになる。
患者は、包括的で質の高い医療サービスを手頃な料金で利用できるようになる。
火曜日、日本の馬越正之駐レバノン大使は、アブドゥル・ラーマン・アハマド・ダルウィチェURDA副会長とジハン・カイシURDA事務局長の立会いの下、バル・エリアスの医療村診療所で行われたプロジェクト引き渡し式に出席した。
式典は日本とレバノンの国歌斉唱で幕を開け、馬越大使とカイシ氏が祝辞を述べたのち、診療所の見学が行われた。
馬越大使はそのスピーチの中で、増大する初期ヘルスケアのニーズに応えるため、同地域の最も弱い立場にある人々へ向けた低コストで質の高い医療サービス提供を改善するこの取り組みの重要性を強調した。
また、レバノン全土における公平な医療提供の重要性を考慮し、日本は今後もレバノンの保健分野の支援を優先していくと付け加えた。
これに対し、カイシ氏は、このプロジェクトが、支援を必要とする脆弱な地域社会での疾病の早期発見と正確な診断を可能にする上で重要な役割を果たしてきたことに触れ、「生い立ちや経済力を問わず、質の高い医療がすべての人にとって基本的な権利となる、より明るく健康的な未来」の実現を目指す日本とのパートナーシップを称賛した。