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アメリカ国務長官、パレスチナ系アメリカ人と「重要な問題」を話し合う

イスラエルのベニー・ガンツ国防大臣の話を聴くアントニー・ブリンケン国務長官。2021年6月3日(木)、ワシントンでの会合で。(AP)
イスラエルのベニー・ガンツ国防大臣の話を聴くアントニー・ブリンケン国務長官。2021年6月3日(木)、ワシントンでの会合で。(AP)
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07 Jun 2021 05:06:08 GMT9
07 Jun 2021 05:06:08 GMT9
  • 「非公開の会合は草の根レベルのリーダーを退け、パレスチナ系アメリカ人コミュニティーの分断を狙っている」という批判の声も。

ダウド・クータブ

フィラデルフィア:アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は一部のパレスチナ系アメリカ人指導者たちと会合の場を持った。これは、ここ数ヶ月の民主党内での変化の重要性を示している。

これまで、アメリカ政府は定期的にユダヤ系アメリカ人の指導者との会合を行っていた一方で、アラブ系アメリカ人、特にパレスチナ系アメリカ人は敬遠されていた。

ブリンケン国務長官は6月5日、イスラエル、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区での武力行為に関し、パレスチナ系アメリカ人指導者と対話することの重要性についてツイートした。

「私達はパレスチナの人々との関係を再構築しようと固く決意している。イスラエルとパレスチナの人々は同等の安全、自由、機会、尊厳に値する」と、ブリンケン国務長官は公式Twitterアカウントで発言した。

対話に参加したパレスチナ系アメリカ人は、会合は真剣なもので議論されるべき重要な問題のいくつかが議題となったとアラブニュースに語った。

「私達はイスラエルへの支援への制裁措置の重要性について語り、イスラエルに対する7億3500万ドル相当の武力支援には完全に反対だと伝えた」と、匿名を希望する参加者の一人は話した。

今回の会合は、先日のラマッラーでのブリンケン国務長官とマフムード・アッバース大統領の会合でも再度言及された、東エルサレムの米国大使館と米国のパレスチナ代表部再開の必要性についてのジョー・バイデン大統領政権の約束に基づくものだ。

複雑な法的な問題により、アメリカでのパレスチナ代表部の速やかな再開は実現されていない。

会合の参加者の名前も、会合そのものについても公式な発表はなかったが、アメリカ在住パレスチナ人の情報提供者はアラブニュースに、会合には多くの良く知られる政治家や社会的、経済的指導者が参加したと話した。

情報提供者によると、参加者の中には、パレスチナ系アメリカ人として民族主義活動を率いてきたハンナ・ハナニア、コメディアンで障がい者権利の啓蒙活動で尊敬されてきたマイスーン・ ゼイデ、弁護士のジョージ・サレム、アラブアメリカンインスティチュートの会長であるジェームス・ゾグビー、弁護士、ビジネスパーソンであるサマール・アリ、米国ラマッラー連合の会長であるターレブ・サーハブ、非営利団体の幹部を務めるパレスチナ系アメリカ人学術家のガーダ・ナジャーなどが含まれたという。

このパレスチナ系アメリカ人の著名人のリストには、昔から良く知られる名前から、新たに姿を現したリーダーの名前も並ぶ。過激派や、現在、アメリカ全土でデモを先導している草の根レベルの活動家の一部は避けられたようだ。

500人以上のパレスチナ系アメリカ人が連名で会合に反対する文書を発表した。非公開の会合は草の根レベルのリーダーを退け、パレスチナ系アメリカ人コミュニティーの分断を狙っていると考えてのことだ。

「パレスチナ人の同胞に呼びかけたい。ブリンケン国務長官の日和見主義的な『パレスチナ人コミュニティーのリーダー』との会合をともに阻止してほしい。私達は、現在、米国内で高まっているパレスチナ人コミュニティーの草の根活動と、イスラエルの責任を認知するよう呼びかける声を押さえつけようとする試みを拒絶する」

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