
岡山県は27日、倉敷市の養鶏場で致死率の高い高病原性鳥インフルエンザの疑いがある事例が発生したと発表した。遺伝子検査で陽性が確認されれば国内の農場では今シーズン初めてで、県は飼育する約17万羽をすべて殺処分する。半径10キロ圏内の養鶏場にも鶏や卵の搬出を制限する。
農林水産省によると、これまで国内農場で10月中に鳥インフルエンザが発生したことはなく、最も早かったのは2020年の11月5日だった。ここ数年、欧州やアジアなどで流行が続いており、同省は養鶏農家などにまん延防止対策を呼び掛けている。
県によると、同日午後に養鶏場から死亡した鶏が増えていると家畜保健衛生所に連絡があったという。13羽を簡易検査したところ、12羽の陽性が判明した。
時事通信