
女性潜水艦乗組員の制限が解除されたことに伴い、水曜、海上自衛隊の潜水艦教育訓練隊に女性自衛官が初めて入校した。
竹之内里咲さん(26)は、約20名の男性自衛官とともに広島県西部にある訓練隊に入校した。海上自衛隊では女性潜水艦乗組員を制限していたが、その制限を解除した。
竹之内さんは取材陣に対し、「女性初ということに気負い過ぎることなく、同期と切磋琢磨して潜水艦の乗組員になれるよう頑張ります」と話した。
海上自衛隊では長年にわたって、性差やプライバシーに関わる諸問題への配慮の難しさを理由に、潜水艦乗組員の対象を男性に限定してきた。
しかし、海上自衛隊の広報官がAFP通信に語ったところによると、潜水艦の大幅な改修等をしなくても性差やプライバシーへのニーズを満たせると判断し、2018年後半に制度が変更されたということだ。
広報官は「海上自衛隊が取り組む人材の有効活用の一環です」と述べた。
自衛隊は若い人材の確保に苦戦しているため、自衛隊全体で女性の役割を拡大しようという動きが出ている。地元メディアによると、海上自衛隊では潜水艦勤務を希望する隊員が特に集まりにくいとのことだ。
安倍晋三首相は職場における女性の役割拡大を常に提唱しているが、各国における男女平等ランキングで日本は依然として低い順位のままだ。
AFP