アティマ(シリア):世界食糧計画(WFP)が、戦争で荒廃したシリア全域での食糧援助の打ち切りを発表したことを受けて、シリア北東部にあるキャンプで暮らす難民たちは今後についての不安を口にした。
「キャンプへの援助が打ち切りになれば、人々の苦しみは非常に大きくなるだろう」と、トルコとの国境に近い町アティマにある避難民のためのマラム・キャンプのアリ・ファラハト所長は話した。
「『もし援助が止まれば、私たちは飢え死にするだろう』と言う人もいる」と所長は12月6日、AFPの取材に対して述べた。
WFPは4日に出した声明の中で、「遺憾ながら資金不足により、2024年1月にシリア全土での一般食料援助を終了する」と述べた。
国連の食料支援機関であるWFPは、「国中の緊急事態や自然災害の影響を受けた家族への支援は、より小規模で、より対象を絞った緊急対応介入策を通じて継続される」と表明した。
WFPはAFPに対し、この「決定は資金状況に基づくもので、現在WFPは世界中でこの問題に直面している」と述べた。
今年9月、WFPは資金不足のために世界の様々な場所で援助を縮小せざるを得なくなっており、推計で2,400万人が飢餓の淵に押しやられていると警告を発した。
また7月には、WFPはシリアで援助を受けている人々の45%が支援を打ち切られていると述べた。
「WFPの活動はその性質上、拡大縮小が可能であり、したがってニーズと利用可能なリソースに応じて増減することがある」とWFPはAFPに説明した。
イドリブ県の武装組織タハリール・アル・シャーム(HTS)の支配地域には、約300万人が生活している。
その約半数は難民キャンプで暮らし、その他は廃墟となった建物や洞窟、あるいは古いビルやさびついたバスを住居としている。
難民キャンプはしばしば過密で必需品も不足しており、住民は主に国際団体が提供する食料や医薬品その他の援助物資に頼っている。
アティマのマラム・キャンプを含め、シリア北東部にあるこれらのキャンプで暮らす人々は、今回のWFPの決定により最も大きな打撃を受ける可能性が高い。
マラムの住民が、今年の支援物資の配給の最後の一部を受け取ろうと列に並ぶ姿が見られた。
「支援の打ち切りは、それを頼りに生きてきた人々の死を意味するだろう。彼らには食物を買うお金がないのだから」と40歳のアフメド・アドラさんは話した。彼はイドリブ県の田園地帯の村クーリンから11年前に避難してきた。
約13年前に近隣の村ハスから11人の家族とともに避難してきた45歳のハレド・アル・マスリさんは、次のように話した。「人々には、私たちが置かれた状況を、冬をどう過ごすのかを実際に見に来てほしい。子供たちに暖を取らせることさえできないのだ」
AFP