
25日午前7時15分ごろ、埼玉県飯能市美杉台の住宅で、「大声で口論になっている」などの110番が近隣住民から複数あった。
県警飯能署員が駆け付けると、敷地内で男女3人が上半身から血を流して倒れており、その場で死亡が確認された。
遺体に鈍器で殴られたような痕があったことから、県警は殺人事件と断定して捜査。同日夜、現場から逃走したとみられる40代男の身柄を確保した。
県警によると、この家には60代夫婦が住んでおり、事件後、夫婦と娘の3人と連絡が取れていない。
遺体には、頭や首など上半身に鈍器のようなもので殴られた痕があった。
県警は身元確認を進めるとともに、司法解剖して詳しい死因を調べる。
男は黒っぽい服装で、ショルダーバッグを所持。
敷地内で口論していたといい、徒歩で立ち去る姿が目撃されていた。
現場から凶器は見つかっておらず、男が持ち去った可能性がある。大柄な体格で、ハンマーを持っていたとの目撃情報もあるという。
また、約1年前にはこの家に止めてあった車が傷つけられる被害があり、県警は事件との関連について調べている。
一方、午前7時25分ごろには、この家の2階から煙が出ていると近隣住民から消防に通報があった。
消防によると、室内の一部が燃え、約1時間半後に火は消し止められた。
県警は放火の可能性も視野に捜査している。
現場は西武池袋線飯能駅から南西に約1.5キロの住宅街。
時事通信