
岸田文雄首相は22日のBSテレ東の番組で、黒田東彦日銀総裁の後任人事案について、2月に国会へ提示する意向を示した。
司会者から「2月中に出さないと間に合わない」と問われ、「国会日程を考えるとそういったことだとは思う」と答えた。「人は代わる」として、黒田氏を交代させる考えも明言した。番組は19日に収録された。
日銀の正副総裁は国会の同意を得て内閣が任命する。黒田氏の任期は4月8日までだが、雨宮正佳、若田部昌澄両副総裁の任期は3月19日で満了する。
政府内では、2月10日を軸に正副総裁の人事を一括して国会に示す案が浮上している。
一方、衆院解散・総選挙に関しては、「何も決まっていない」と強調。少子化対策や賃上げに触れ、「課題に取り組みながら国民の審判をいただく適切な時期を考えていく」と述べた。
23日召集の通常国会では、防衛力の抜本的強化に伴う増税が焦点となる。首相は番組で「国会論戦を通じ、国民に今までの経緯や必要性について丁寧に説明していく」と語った。
時事通信