
東京:水曜日、致命的なウイルス大流行の発生地である武漢から避難した日本国民は、この中国の都市における混乱と恐怖の様子を語り、東京に辿り着くことができた安堵を表明した。
水曜日の朝、計206名の日本人が東京の羽田空港に着陸した。医療専門家が機内および空港で検査を実施したが、強制的な隔離は予定されなかった。
体調の不良を訴えた4名の乗客は到着時に病院に搬送されたが、彼らがウイルスに感染しているかどうかはまだ確認されていないと、政府の菅義偉官房長官は話した。
複数の国が武漢からの自国民救出に動く中、この便は現地に到着した。米国のチャーター便もロサンゼルス方面の空港に向けて、水曜日に武漢を飛び立つ。
避難のフライトで到着した日本製鉄社員の青山健郎さんは、ウイルスを封じ込めることを目的とした移動制限により、ウイルス発生地の人々は何が起こっているのかを知ることが難しかったと、武漢での混乱の様子を語った。
「患者数はある時点から急速に増加し始めました。とても不安でした」と、青山さんは空港の記者団に話した。
「自由に移動することができなかったので、断片的な情報しかありませんでした。物資の流れや輸送の制限はとても厳しいものでした」とも語った。
食料は入手可能であったものの、供給は不確実で、店の商品は数日で売り切れると彼は言った。
「何も手に入らないほどの状況ではありませんでしたが、自由に手に入れることができるという状況でもありませんでした」と青山さんはいう。
インテックの現地法人で働く加藤孝之さんは、危機の規模が明らかになったことで、市内の様子が変わったという。
「市内のあらゆる人がマスクを着用し始めました。23日に交通が遮断されると、私はとても不安になりました」と加藤さんは話した。
そして、手洗いとうがいを入念に行い、それが健康を保つのに十分であることを願ったとも話した。
彼は、避難は円滑に進み、機内は「静かで、人々は冷静だった」と述べた。
外務省によると、15,000枚のマスク、50,000組の手袋、8,000本の保護メガネといった緊急救援物資を積んだ日本の便は、夜中に武漢に到着した。
帰国する搭乗者の様子を観察し、健康状態に関する問診を行うため、4名の医療関係者も搭乗した。
これまでに130人以上が死亡し、数千人が感染した新型コロナウイルスの感染検査が、すべての搭乗者に実施される。
そして、武漢から戻った人を隔離する予定はないものの、少なくとも検査の結果が判明するまで、「自主的」に外出を控えることが求められると、当局者は話した。
東京やその近郊に居住・滞在する人はそこに向かうことが許されるが、さらに遠い場所への移動を望む人は、まず現地のホテルに向かうことになる。
日本の厚生労働省は、これまでのところ、中国に旅行したことのない男性1名を含む、7名のウイルス感染者を確認している。
奈良県西部の男性は、1月に武漢からの観光客を乗せた観光バスを2度運転していたと、厚生労働省は発表した。
日本の外務省は、武漢地域の約650人の日本人が帰国を求めていると述べ、水曜日に現地メディアは、おそらく同日の遅くに日本が2便目のチャーター便を送り、さらなる帰国を促す準備を進めていると伝えた。
水曜日に中国当局は、この大流行で確認された死亡者の数が全国で132人に増加し、確認された感染者数が6,000人近くになったことを発表した。
当局が中国の他の都市や他国に広がった感染の拡大を阻止しようとするなか、5,000万人以上の人々が、大流行が最初に発生した工業の中心都市である武漢とその周辺に閉じ込められている。
AFP