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教訓継承、復興願う=「温かい古里取り戻せる」―各地で追悼式・東日本大震災12年

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11 Mar 2023 10:03:23 GMT9
11 Mar 2023 10:03:23 GMT9

東日本大震災から12年を迎えた11日、福島、岩手、宮城3県で追悼式が行われた。地震発生時刻の午後2時46分に黙とうがささげられ、参加者らは教訓の継承を誓い、さらなる復興を願った。政府主催の追悼式は震災10年を最後に終了。岸田文雄首相は2年連続で福島県主催の式典に参列し、献花した。

福島市で営まれた追悼復興祈念式には、内堀雅雄知事や遺族ら324人が出席した。4年ぶりに各国の駐日大使ら県外関係者も招待され、内堀知事は「復興に向けた思いがある限り、温かい古里の姿を取り戻せる日が来る。私たちはこれからも全力で挑戦を続ける」と語った。若者代表として、県立会津高校2年の3人がスピーチ。震災後に会津若松市に移り住んだ林文子さん(17)は「実際に体験していないからこそ、過去の福島、今の福島を知って向き合いたい」と力を込めた。

岸田首相は政府を代表しあいさつ。「原子力災害からの復興は、中長期的な対応が必要」と述べ、「引き続き、東北の復興に全力を尽くす。貴重な教訓を風化させることなく後世に継承し、災害に強い国づくりを進めていくことはわれわれの責務だ」と強調した。

岩手県釜石市では、県と市が合同で式典を実施。渡辺博道復興相や遺族ら250人が参列した。津波で両親を亡くした遺族代表の佐々木淳子さん(67)は「災害弱者である高齢者や障害者の対応など課題は多く、教訓を伝える重みは増している」と指摘。「未来の命を守るために、『備える』『逃げる』『戻らない』『語り継ぐ』を継承していく」と決意を示した。

震災関連死を含め3500人以上が犠牲となった宮城県石巻市では、市主催の追悼式が営まれ、約80人が参列した。斎藤正美市長は「(震災の教訓が)今後の防災の取り組みに生かされ、あらゆる災害から人々の命が守られることを切に願う」と述べた。 

時事通信

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