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北朝鮮、敵に恐怖を抱かせる目的でICBM発射実験

火星17型ミサイルは、最大高度6,045kmに達し、1,000kmを移動後、同国の東部沿岸沖(日本海上)に着弾した。(KCNA VIA KNS)
火星17型ミサイルは、最大高度6,045kmに達し、1,000kmを移動後、同国の東部沿岸沖(日本海上)に着弾した。(KCNA VIA KNS)
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17 Mar 2023 06:03:11 GMT9
17 Mar 2023 06:03:11 GMT9
  • 北朝鮮、米韓軍事演習の実施に対応するため、「報復」を激化させる
  • 金正恩氏がミサイル発射実験を視察、「敵に恐怖を与える必要がある」と強調

ソウル:韓国と日本が首脳会談で米国と地域の安全保障について緊密に協力することに合意し、周辺地域で軍事演習を行う中、北朝鮮は3月17日金曜日、「敵に恐怖を与える」ためにICBMミサイルを発射したと発表した。

ミサイルは、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が日本の岸田文雄首相と共に、北朝鮮の核の脅威に直面する米国の同盟国間の安全保障関係の再構築の目的もある首脳会談を行う数時間前の木曜日の朝に発射された。

北朝鮮は、約1週間の間に4回のミサイル発射実験を行い、ここ数年で最大規模となる米韓軍事演習への対応を強めている。

バイデン政権は、北朝鮮の核の脅威と中国の影響力増大に対抗するため、アジアにおける連携ネットワークの強化を推進する中で、近年歴史問題で低下した韓日関係の改善を求めている。

13日月曜日から23日まで行われる合同演習の他に、米国と韓国は、日本、カナダ、インドと共に、水曜日に始まった対潜水艦訓練にも参加している。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩委員長が「火星17」ミサイルの発射実験を視察し、米韓演習によって北朝鮮に示された「あからさまな敵意」と呼ぶものに対して「敵に恐怖を与える」必要性を強調したと報じた。

KCNAによると、北朝鮮の近隣諸国の領土を避けるために角度をつけて発射されたこのミサイルは、最大高度6,045kmに達し、1,000km移動した後、同国の東部沿岸沖(日本海上)に落下したとのことである。

韓国軍と日本軍はこの飛行を同様に評価し、アメリカ本土がこのミサイルの射程圏内にあることを示唆した。北朝鮮が長距離ロケットに搭載できるほど小型の核爆弾や、通常の軌道で発射された場合に核弾頭が大気圏再突入に耐えられる技術を開発したかどうかは、まだ不明である。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、空港の滑走路に停車した打ち上げ機からミサイルが発射されるのを遠巻きに眺めている金正恩の写真を掲載した。

また、労働新聞は、ミサイルが宇宙へ飛び立つ際に搭載されたカメラで撮影されたとみられる写真も掲載した。

その写真には、朝鮮半島とアジアの海岸線とみられる場所に雲が散らばり、地球が丸く見える様子が写っている。

韓国の民間シンクタンク・世宗研究所の上級研究員、張成昌氏は、この写真は、ミサイルが標的を正確に攻撃できることを証明するためのものだったようだ、と述べた。

北朝鮮のICBM発射実験はすべて角度をつけて行われてきたが、張氏は、北朝鮮がこれまでで最も挑発的な武器であるICBMのデモンストレーションの1つとなる、太平洋を横断する通常の弾道軌道に近い角度でのミサイル発射に近づいているようだと述べた。

KCNAは、ICBMの発射は、「狂乱的、挑発的、攻撃的な大規模戦争訓練」で緊張をエスカレートさせている米韓に「さらに強力な警告」を送ったと述べた。KCNAは、「この発射実験は兵器システムの信頼性を確認するためのものである」とも発表した。

KCNAは、北朝鮮の核ミサイル部隊が「いつでも圧倒的な攻撃手段」で敵に反撃できる態勢を維持し、執拗に拡大する軍事行動が「取り返しのつかない重大な脅威をもたらす」ということを認識させることが肝要だと伝えた。

AP

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