
林芳正外相は17日午後、長野県軽井沢町でブリンケン米国務長官と会談した。両氏は弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を非難し、日米、日米韓の連携を確認。1月の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の成果を踏まえ、日米同盟の抑止力・対処力強化を進めることで一致した。
中国への対応も協議した。
会談では、ロシアのウクライナ侵攻や、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国への関与や支援の重要性についても意見交換。両氏は「法の支配に基づく国際秩序を堅持する正念場に立たされている」として、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)などでの日米連携を確認した。
経済面では、日米など14カ国が参加する経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の交渉進展に向けた協力を申し合わせた。林氏は、環太平洋連携協定(TPP)への米国の復帰を求める日本の立場を伝えた。
ブリンケン氏はG7外相会合に出席するため来日した。
時事通信