
防衛関連企業への相次ぐサイバー攻撃に関し、防衛省は6日、同省と取引がある神戸製鋼所と航空測量会社パスコ(東京都)の2社も過去に社内ネットワーク端末に外部から不正アクセスがあったと発表した。いずれも防衛省が指定する秘密の流出はなかったという。
神戸製鋼は潜水艦に搭載する魚雷などの水中発射管を納入。同社などによると、2016年8月と17年6月に計250件の不正アクセスがあり、うち231件が防衛省関連の情報に対してだった。
衛星写真を提供するパスコは18年5月に不正アクセスを受けたが、「個人情報や取引先情報の流出はなかった」と説明している。
サイバー攻撃はこれまでNECや三菱電機で明らかになっている。防衛省は「防衛産業に意識を高めてもらう」(河野太郎防衛相)として、今後も事案の概要を公表する方針。
時事通信社