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NAJAHアブダビに日本の大学が参加

トップレベルの高校生や大学院生を日本の大学に募集するため、日本の主要大学の代表者がアラブ首長国連邦(UAE)を訪れた。(提供済み)
トップレベルの高校生や大学院生を日本の大学に募集するため、日本の主要大学の代表者がアラブ首長国連邦(UAE)を訪れた。(提供済み)
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08 Nov 2023 01:11:25 GMT9
08 Nov 2023 01:11:25 GMT9

アミン・アッバス

アブダビ:第17回NAJAHアブダビが10月29日から31日にかけて国立展示場(ADNEC)で開催され、地元だけでなく日本の大学や研究機関も参加した。

トップレベルの高校生や大学院生を日本の大学に募集するため、日本の主要大学の代表者がアラブ首長国連邦(UAE)を訪れた。

イベントにはおよそ4000人が参加し、参加した教育機関はその成果に満足している。

広報を主導したのはJICE(日本国際協力センター)。同センターの目指す目標は、アラブ首長国連邦の学生に日本で学びを深めてもらうことにある。同法人はNAJAHのジャパンパビリオンを主催した。

「駐UAE日本大使である磯俣秋男大使が先頭に立ってくださったことはたいへん光栄なことであり、また、日本パビリオンを訪れて教育分野におけるUAEと日本の関係強化の取り組みを支援していただいた寛容・共生相であるシェイク・ナヒヤーン・ビン・ムバラク・アル・ナヒヤーン殿下に感謝申し上げます」と、JICEアブダビ事務所のマネージングディレクターである金森篤也氏はアラブニュースにこう語った。

「ジャパンパビリオンを訪れた人の大部分は、さらなる教育を受けるための選択肢のひとつとして日本を考慮に入れており、NAJAHアブダビ2023で日本でも指折りの大学を紹介できたことを嬉しく思います。英語で行われる学士課程と修士課程は日本にも数多くありますが、ジャパンパビリオンを訪れてくれた学生の多くは日本語を学ぶことに意欲的でした。日本で学ぶことに関心を持つ学生が増えてくれることを望んでいます」と彼は付け加えた。

NAJAH出展に続くJICEの今後のプロジェクトや活動に関して、金森氏はこう語った。「NAJAHの後、11月1日に私たちはNAJAHに出展した大学の代表者を伴ってハリーファ大学(KU)を訪問し、大学関係者と意見交換をしました。そこで、共同の取り組みをさらに発展させていくことで合意し、JICEはKUへの支援を拡大していきます」。

学生候補とその家族は、評価の高い日本の教育機関の代表者と対面で面談することができ、日本からの代表者と学生が直接つながる機会となった。

日本の東海大学で化学工学を学ぶ大学院生のアブドゥルサマド・モハメド・バワジールさんはパビリオンに参加し、日本へ渡った経験を元にした彼自身の洞察と体験を学生候補とその家族に語った。

「ジャパンパビリオンに参加できて光栄に思います。次の世代への大使としての役割を果たせるすばらしい機会になりました。かつては自分も彼らと同じ立場で、世界に数多ある卓越した大学の中から自分に一番合った進学先を探していたことを思い出しました」とバワジールさんは語った。

「私が日本に魅力を感じ始めたのは、応用技術高等学校に通っていた頃です。そこで日本語を学ぶ機会がありました。幸運にも授業の一環として、日本へ渡るという目の覚めるような体験が2回ありました。1回は東京、もう1回は京都でした。こうした体験と、日本の言葉と文化を学んだことが、私に深く影響を及ぼしました。熟慮の末、私は両親に相談しました。日本で学びたいという私の決断を、ふたりとも心から応援してくれました」と彼は付け加えた。

九州大学国際戦略企画室のリサーチフェローであるカーラ・ベンサイードさんはジャパンパビリオンについて「学生とその家族に会って、直接彼らの体験や不安を聞けたのはとてもよかったです。日本語を学ぶのは難しいことですが、学士課程を始める1~2年前から日本語をマスターするため勉強する意欲のある学生がたくさんいたことは嬉しい驚きでした」と語った。

「九州大学には英語で行われるエンジニアリングの学士課程プログラムが複数あります。ですが、日本語を学ぼうという熱意ある学生が多かったのは嬉しい驚きです。私たちは日本語を学びたいという学生向けに日本語の授業も行っています」と彼女は付け加えた。

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