
東京:東京高等裁判所は金曜日、日本から帰国した朝鮮国民の「拉致と強制監禁」を巡る北朝鮮とその指導者金正恩氏に対する訴訟の証拠審理を行った。
原告5人が訴訟を起こしたが、その後1人が死亡した。彼らは、家族がだまされて北朝鮮に帰国させられ、そこで差別され、他の北朝鮮人と比べても劣悪な環境で暮らしていたと主張している。
彼ら在日韓国人は、共産主義国家の牧歌的な存在を謳った1959年から1984年の「地上の楽園」キャンペーンの結果、北朝鮮に行くよう説得された。しかし、彼らは過酷な環境での生活を強いられ、そこから逃れるには不法脱出することしかできなかった。
原告らは88万ドルの損害賠償を求めている。 原告の1人、川崎栄子さん(81)は記者会見で、韓国や米国に比べて日本の司法は依然として遅いが、この訴訟の最も重要な目的は家族に再会できることだと述べた。彼女は北朝鮮にいる家族と連絡が取れていない。
裁判中、北朝鮮政府の代表者は同席しなかった。日本は朝鮮民主主義人民共和国との正式な外交関係を有していない。