
政府は22日、子どもや子育て世帯を応援する国民運動「こどもまんなかアクション」の開始記念イベントを東京都内で開いた。岸田文雄首相が出席し「子育てに優しい社会の輪が全国に広がっていくことを期待したい」と表明。「異次元の少子化対策」に取り組む政権の姿勢をアピールした。
国民運動は、育児のしやすい環境づくりに向けた社会の意識改革を図るのが狙い。元サッカー女子日本代表の丸山桂里奈さんらが子育て体験を語った。
今年2月に第1子を出産した丸山さんは家族での移動について「子どもが泣いてしまうので車を使う。新幹線を使いたいが、難しい」と悩みを打ち明けた。首相は「企業や男性、地域社会や高齢者、独身の人も含めて、子育てを応援しようという社会の雰囲気をつくっていくことが大事だ」と指摘した。
会合では、子連れ客に配慮したプラネタリウムの運営などの先進事例も紹介された。
時事通信