
政府は16日、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・安倍晋三首相)の会合を首相官邸で開いた。国内での感染確認が相次いでいることを受け、首相は「各地の自治体と連携して検査態勢を大幅に強化するとともに、治療、相談態勢の拡充、強化に全力を挙げる」と述べ、拡大防止に取り組むよう指示した。
首相はまた、カンボジアに寄港したクルーズ船「ウエステルダム」をめぐり、日本人の乗客4人について「早期の帰国が可能となるよう全力を挙げる」と強調した。同船は新型コロナウイルスの感染者が乗船している疑いがあるとして、日本などが寄港を拒否した。
感染が拡大している中国湖北省には依然、帰国希望の日本人とその家族らが数十人残っている。政府は16日夜、第5便となるチャーター機を武漢空港に派遣。ゴーグルや防護服などの支援物資も届ける。17日午前に羽田空港へ戻る見通しだ。
1月28日から始まったチャーター機派遣は、第5便でいったん終了する。
JIJI Press