
東京/台北:日本の与党自由民主党副総裁を務めている麻生太郎元首相が、来週台湾を訪問すると台湾政府は4日発表。この数十年で最も役職の高い日本の政治家訪問となる。
自治を行う台湾は、中国が主権を主張しているが、東アジアで高まりつつある緊張感の中央に位置しており、米国と親密な同盟国である日本による防衛費増額決定の一因となっている。
2021年までほぼ10年間日本の財務大臣も務めた麻生氏が8月7〜9日の日程で訪台することを、台湾外務省は訪問を歓迎して発表した。
麻生氏は、外務省が7日に主催するセキュリティー・カンファレンスのケタガラン・フォーラムでスピーチを行い、台湾の蔡英文総統と会談することを外務省は発表した。
台湾での麻生氏との会談では、半導体のサプライチェーンなどの話題が、経済安全保障の見解と共に取り扱われることが予想されていると、日本の日経新聞は報じている。
日本が台湾と断交し、中国政府を「一つの中国」と認めた1972年以来、日本の与党から最高位の政治家が訪台すると毎日新聞は報じた。
麻生氏の訪問について、台湾への外国からの干渉に激しく反対する中国からはすぐにコメントはなかった。
ロイター