
【ニューヨーク時事】トーマスグリーンフィールド米国連大使は10日、北朝鮮の人権状況を協議する公開形式の安全保障理事会会合を17日に開催するよう要請したと発表した。日韓アルバニアも要請に加わった。日本人拉致問題の他、北朝鮮が核・ミサイル開発に注力しながら市民の人権をないがしろにしていると問題提起する狙いだ。
北朝鮮の人権状況に関する安保理公開会合は2017年以来となる。安保理はこの問題で14年から公開会合を重ねてきたが、近年は中国とロシアの反対を受け非公式協議にとどまっていた。
今回も中ロが当日に会合開催の可否を問う投票を求める可能性がある。だが、米政府高官は10日、開催に必要な9票以上の獲得に自信を示した。この投票では拒否権は行使できない。
会合ではトゥルク国連人権高等弁務官とサルモン特別報告者(北朝鮮担当)が報告する予定。トーマスグリーンフィールド氏は「世界中の人々を守ることは安保理の重要な責務だ」と強調した。
JIJI Press