
東京:日本と米国は今週、中国、ロシア、北朝鮮が開発している極超音速ミサイルに対抗するための迎撃ミサイルを共同開発することで合意すると、読売新聞が13日に報じた。
既存の弾道ミサイル防衛システムを回避する性能を持つ兵器を標的とした迎撃ミサイルに関する合意は、ジョー・バイデン大統領が日本の岸田文雄首相と18日に米国で会談する際に行われる見通しだという。
日本の外務省は勤務時間外であるため、関係者からのコメントは得られなかった。
標準的な弾道ミサイルは、宇宙から目標に落下していくため予測可能な飛行軌道を描く。しかし、極超音速ミサイルは途中で軌道を変化させることによって、これに狙いを定めるのを難しくしている。
バイデン大統領と岸田首相は、アメリカのメリーランド州キャンプ・デービッドにある米大統領の保養地で、韓国の尹錫烈大統領を交えて開催される日米韓3か国の首脳会談の傍らで会談する予定だと、読売新聞は伝えている。
米国と日本は1月、アントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官が日本の林芳正外相、浜田靖一防衛相と会談した際に、迎撃ミサイルの開発を検討することで一致していた。
新たに合意すれば、ミサイル防衛技術に関するこのような協力では2度目となる。
米国と日本は以前、宇宙空間で弾頭に命中させる仕様の長距離ミサイルを共同開発した。日本は北朝鮮からのミサイル攻撃に備えて、この長距離ミサイルを配備した艦隊を日本と朝鮮半島の間にある海域に展開している。
ロイター