
北京時事:外務省は27日、東京電力福島第1原発の処理水放出を受け、中国で「多数の抗議、嫌がらせ行為」が発生しているとして、中国への渡航・滞在を予定する邦人に注意を呼び掛けた。
外出の際に不必要に大きな声で日本語を話さないことや、大使館や日本人学校を訪問する時には周囲に細心の注意を払うことなどを要請。抗議活動に遭遇しても近づかず、スマートフォンでの撮影もしないよう求めた。
これまでに中国で処理水に絡むとみられる日本人学校への投石事件が起きたほか、中国から発信されているとみられる嫌がらせの電話が日本国内で相次いでいる。
中国外務省は放出に踏み切った日本側を非難しており、反日感情が高まりつつある。中国では2012年、日本政府の尖閣諸島国有化に抗議する反日デモが各地で行われた。
当時、日本大使館に石やペットボトルが投げ込まれ、日本人学校が一時休校するなどの措置を取った。
時事通信