
東京:自分のアイデアが盗まれたと怒ったとされる日本人の男が、2019年にアニメスタジオで36人が死亡した火災を起こしたことを認めたと、地元メディアが火曜日伝えた。
2019年7月に京都アニメーションのスタジオを襲った炎は、日本だけでなく、世界中の巨大なアニメ産業とそのファンに衝撃を与えた。
時事通信社によると、青葉真司被告は公判が始まった京都地裁で、罪状にあることについて「やったことは正しい」と述べた。
「こんなに多くの人が死ぬとは思わなかったし、今はやりすぎたと思っている」と45歳の彼は言った。
火傷で死にかけ、車椅子で出廷した青葉被告は、殺人、殺人未遂、放火など5つの罪に問われている。
彼はスタジオの建物に侵入し、1階にガソリンをまいて火をつけ、その後「死ね」と叫んだとされている。
この火事で死亡した者の多くは、21歳の女性を含む若いスタッフだった。他に30人以上が負傷した。
公共放送NHKによれば、青葉被告の弁護団は火曜日、無罪を主張し、青葉被告は「精神障害により善悪の区別がつかず、犯行を止める能力がなかった」と述べた。
息子を亡くした竹本千恵子さんは、公判に先立ちNHKの取材に対し、「事件から4年経っても、息子を失った悲しみは変わらない」と語った。
「息子はもう戻ってきませんが……被告が今どんな気持ちなのか、自分の犯した罪について罪悪感を抱いているのか知りたいのです」と彼女は語った。
AFP通信によると、火曜日には、35席ある傍聴席のひとつを確保しようと500人が列をなしたという。
「アニメファンとして来るしかなかったんです」と、並んだ大阪のある大学生はNHKに語った。
“彼が罪を自覚しているのなら、謝罪してほしい”。
消防士たちは当時、この事件は「前代未聞」であり、人々の救助と消火は「困難を極めた」と記者団に語った。
青葉被告の皮膚の90%以上がやけどを負い、治療を担当した医師は今週、読売新聞に12回の手術が必要だったと語った。
彼は数週間後に意識を取り戻し、会話能力を回復させる手術を受けた後、安堵のあまり号泣したという。
青葉被告は精神鑑定の結果、起訴され、検察側は裁判所に対し、放火は “見当違いの恨みからの犯行 “であると述べた。
青葉はスタジオに自分のアイデアを盗まれたという “妄想 “を抱いていたという。
判決は25日に言い渡される予定である。
京都アニメーションは京アニの名で知られ、”涼宮ハルヒの憂鬱 “や “けいおん!”などの人気テレビアニメシリーズの制作で国内外に知られている。
NHKによると、京都アニメーションの八田英明社長は「命を落とした従業員や親しい人たちに心を痛めている」と述べた。
時事通信