ドバイ:湾岸協力理事会(GCC)加盟国の外相らとイギリスのジェームズ・クレバリー外相はイラクに対し、クウェート・イラク間の海上国境の画定を完了するよう求めた。
外相らは22日に出された共同声明の中でイラクに対し、国際協定、特にクウェート・イラク国境の画定に関するそれを尊重するよう求めた。
この声明は、第78回国連総会に合わせてニューヨークで行われたクレバリー外相とGCCのジャーセム・アル・ブダイウィ事務総長の会談を受けて出されたものだ。
KUNA通信において発表された共同声明によると、「両者はクウェートの主権と領土一体性に対するイラクのコミットメントの重要性を強調した」という。
イラク連邦最高裁判所が今月にコール・アブドゥラ水路の航行を規制する協定を違憲とする判決を下した後、クウェートとイラクの間で緊張が高まっている。同裁判所は、この協定を批准した法律は国会の3分の2の承認を得る必要があったと主張した。
クウェートのシェイク・ジャラー・ジャベール・アル・アフマド・サバーハ副外相は国連当局者や欧米諸国の外交官らと、コール・アブドゥラ水路に関するイラク最高裁の最近の判決について話し合っている。
シェイク・ジャラー副外相は21日、ドイツのトビアス・リントナー外務省国務相、イギリスのタリク・アフマド国務相(中東・北アフリカ・南アジア・国連担当)、EUのエンリケ・モラ事務次長と会談した。
イラクによるクウェート侵攻の後の1993年に国連によって両国間の陸上国境が画定されたが、海上国境の長さに関しては定められなかったため、いずれも産油国である両国が解決すべき問題として残った。
2012年には両国間で合意が成立し、2013年にそれぞれの国会で批准された。