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「昨日は結婚式と幸福があった・・・今は彼らを埋葬している」

2023年9月27日、イラクのハムダニヤで、結婚披露宴における壊滅的火災の犠牲者の葬儀に出席する人々(ロイター/アブドラー・ラシード)
2023年9月27日、イラクのハムダニヤで、結婚披露宴における壊滅的火災の犠牲者の葬儀に出席する人々(ロイター/アブドラー・ラシード)
2023年9月27日、キリスト教徒が大半を占め、ハムダニヤとも呼ばれる北部の街カラコシュの混みあった結婚式場を襲った火災により死亡した犠牲者の葬儀で、棺に覆いかぶさって悲しむ女性。(ザイド・アルオベイディ/AFP)
2023年9月27日、キリスト教徒が大半を占め、ハムダニヤとも呼ばれる北部の街カラコシュの混みあった結婚式場を襲った火災により死亡した犠牲者の葬儀で、棺に覆いかぶさって悲しむ女性。(ザイド・アルオベイディ/AFP)
2023年9月27日、キリスト教徒が大半を占め、ハムダニヤとも呼ばれる北部の街カラコシュの混みあった結婚式場を襲った火災により死亡した犠牲者の葬儀で、棺に覆いかぶさって悲しむ女性。(ザイド・アルオベイディ/AFP)
2023年9月27日、キリスト教徒が大半を占め、ハムダニヤとも呼ばれる北部の街カラコシュの混みあった結婚式場を襲った火災により死亡した犠牲者の葬儀で、棺に覆いかぶさって悲しむ女性。(ザイド・アルオベイディ/AFP)
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28 Sep 2023 05:09:58 GMT9
28 Sep 2023 05:09:58 GMT9
  • 結婚式の火災で113人が死亡し、イラクの街は悲しみにくれている
  • 9名が逮捕され、式場のオーナーたちに逮捕状が出された

アラブニュース

ジェッダ:イラク北部で満員の結婚式場を火災が襲い、100人以上が死亡したあと、27日に9名が逮捕され、この他の4名に逮捕状が出された。

27日の朝、ハムダニヤという名でも知られるカラコシュの建物の焼け跡で消防士らが捜索にあたり、残された親類たちは近くの都市モスルにある遺体安置所の外に集まり、悲嘆にくれて泣き叫んだ。

「結婚式ではなかった。地獄だった」と語ったマリアム・ケドルさんは、娘のラナ・ヤクーブさん(27)と3人の幼い孫の遺体が当局から返されるのを待っていた。一番小さい孫はまだ生後8か月だった。

生き延びた人々によると、結婚披露宴が始まってから1時間ほど経過したころ、新郎新婦がダンスをしている時に天井の装飾に火が付いて火災が始まったという。ニナワ州のハッサン・アルアラフ副知事は、113人の死亡が確認されたと発表した。

「炎が脈打つのを見て、式場から出た。なんとか切り抜けられた人たちは外に出て、そうでない人たちは身動きが取れなくなった」と、生き延びたイマド・ヨハナさん(34)は語った。

遺体安置所の外で、ある女性がこう述べた。「娘とその夫と、彼らの3歳の子どもを亡くした。全員焼かれてしまった。私は心が焼ける思いでいる」

ユーセフという男性が、両手と顔に火傷を負って近くに立っていた。火災が始まり、停電した時、何も見えなかったと、彼は語った。孫の3歳の男の子をつかんで、なんとか逃げ出したという。しかし、彼の妻であるバシュラ・マンスールさんは逃げられなかった。27日、カラコシュでは遺体を積んだピックアップトラックの列が通り過ぎる中、黒い喪服に身を包んだ人々が次々と墓地に向かった。数百人が集まり、多くの人々がすすり泣く中で、棺が肩に担いで運ばれ、墓に降ろされた。一部の棺は白い布に覆われており、中には花柄の布が掛けられたものもあった。

キリスト教徒が大半を占めるものの、イラクの少数宗派ヤジディ教徒の一部が暮らす場所でもあるカラコシュのほとんどの住人は、2014年にダーイシュが街を掌握した際に街から逃げ出した。しかし、2017年にダーイシュが排除された後に戻ってきた。

「昨日は結婚式と幸福があった。今は彼らの埋葬の準備をしている」と、26日に夜の披露宴の前の挙式が行われたMar Youhanna教会のハニ・アルカスモウサ助祭は述べた。

火災を生き延びた人々は、式場の火災対策設備は不十分だったようで、消火器は見当たらず、出口が少なかったと述べた。イラク内務省は、結婚式場の従業員9名が逮捕されており、4名のオーナーに逮捕状を出したとしている。

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